メディア掲載

日本のアンティークや古道具や古家具のお店のICCAのメディア掲載

代々木上原の魅力を発信するメディア【Act Locally】に、ICCAを取材して頂きました。

先日開催したPOP UP STOREのこと、ブランドのコンセプトのこと、商品のこと、などわかりやすくまとめて頂いてます。

当日の店内の様子も、私たちとは違った視点で捉えて撮影して頂きました。
充実の内容になっておりますので、是非ご覧いただければ幸いです。

[act-locally] 掲載記事
http://www.act-locally.com/topics/icca/

阿部春弥さんの花器

長野県上田市の磁器作家の阿部春弥の白磁の花器

 

長野県上田市の陶芸作家、阿部春弥さんの白磁の花器を制作していただきました。

 

ほのかに青みのある釉薬と、削りによって生まれる陰影に、しっとりとした静かさを感じる作品です。

 

しのぎ、面取り、亀甲など個性的なデザインで、全て一点物としてのご紹介です。

ICCAでは、この他にアンティークの花器もご紹介しています。

 

お花や植物が豊かなこの季節、自然をお部屋にも取り入れてみて下さい。

 

ICCA

 

KITCHEN DESK

KITCHEN DESK-キッチンデスク

女性の朝はとても忙しい。
そのため、子供が保育園に通い始めてから、朝ごはんの準備は私が担当することになった。

自分で料理をしはじめて気がついた我が家のキッチンの狭さ。
シンクとコンロの間には炊飯器がドンと置いてあり、その周りはまな板一つと大皿を3枚置くともう他に何かを置くスペースはない。

駆け出しの朝食担当の私は料理本のレシピを見ながら朝ごはんをつくることが多いのだが、料理本を置くところがないので、しかたなく、炊飯器の上に置いて調理をしていた。

本に少しでも体が触れてしまえば、シンクやコンロに落ちてしまうため、注意を払って料理をする。さすがにストレスであったのでダイニングテーブルに本を置きはじめたが、距離があって余計面倒だった。

そこで、キッチンの横にちょっとしたデスクを置くことにした。
ちょうどシンクに立って振り返るとある小ぶりなデスク。”KITCHEN DESK”と呼んでいる。

このKITCHEN DESKに料理本やiPadを置いて料理をすることにした。
キッチンとは別の島なので、シンクに落とす心配もない。
キッチンが調理器具やお皿で一杯になれば、仮の置き場所にもなる。

なにより、コーヒーやお茶を飲みながら料理ができるので、気に入っている。
料理中は邪魔になるのでグラスやカップは、注いだら一口飲んでダイニングテーブルに置いてそのままになっていたが、KITCHEN DESKに置けば邪魔にはならないし倒してこぼす心配も少ない。

何かを温めたりしているときのちょっとした待ち時間にスツールに座りながら、コーヒーを飲む。この時間が結構気に入っている。

雑誌を置いて空き時間に見ながら料理するなんていうのも良いかもしれない。

そんな話しをメンバーにすると、そのメンバーも狭いキッチンで似たような思いをしていて話が盛り上がった。

最近、鰹節を自分で削って味噌汁の出汁をつくることにハマっているらしい。ただ、体重をのせて鰹節を削るため、キッチンだと高さ・スペース的に非常にやりにくいそうだ。

KITCHEN DESKなら鰹節を削りやすい上に、デスクの引き出しは小ぶりな鰹節削り器と鰹節を収納しておくには丁度いい。

人によって使い方は違うと思いますが、キッチンのエリアに調理スペースとは別の島があると、何かと便利で、工夫次第ではより楽しいキッチンにすることができる。

あなたの暮らしに合うKITCHEN DESKを見つけてみて下さい。

KITCHEN DESK(キッチンデスク)

KITCHEN DESK(キッチンデスク)

キッチンがもっと居心地のよい場所になる小ぶりなデスク

春の友人

日本のアンティーク家具と花や植物のある暮らし

 

家の外から、燕のつがいの鳴く声が聞こえてきます。

毎年、軒下に巣を作り、子供を産み、忙しなく餌を運んでいる様子が見られます。

同じ巣に同じ燕が来る訳ではないのですが、私にとっては長い友人との再会した気持ちになり、嬉しくなってしまいます。

季節の循環と、その度に姿を変える自然の様子を感じながら、一年を過ごせていけたら、と思っています。

とは言え、今日も急激に暑くなるようですので、皆様も調子を整えてお過ごしください。

 

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http://icca-life.com

ハナミズキの一輪挿し

日本のアンティーク家具と花や植物のある暮らし

 

春の花ハナミズキの一輪挿し。

あまり一輪挿しをする花ではありませんが、可憐な雰囲気と和家具にも調和するので気に入っています。

夏のように暖かくなったと思ったら、またぐっと寒くなりました。
私の周りは風邪をひきはじめた人が増えてきています。
みなさまもお体にはご自愛くださいませ。

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新商品を追加しました 04/17

日本の大正期のアンティークの上品な装飾の大きなペンダントライト型の照明

 

新商品を12点追加致しました。

今回はアンティーク照明に加えて、オリジナルガラス照明のサイズ展開を2種ずつ増やしてご紹介しています。

 

お部屋の大きさやシーンに合わせて、ガラスの仕上げやサイズをお選び頂けます。

一灯のみでより落ち着いた雰囲気を、多灯を並べて明るい食卓を。

思い描いた空間を作り上げるのに、ぜひお役立てください。

 

ICCAの照明は、配線・ソケット・プラグ等、全て新しいものと交換しておりますので、到着後すぐに取り付けてお楽しみ頂けます。

商品のコンディション等の情報、及び詳細画像等をご希望の方は、お気軽にお申し付けください。

 

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Interior coordination vol.1

何十年、ものによっては100年以上前に作られた古家具。どこか懐かしいレトロさとモダンな雰囲気をあわせもっています。

古家具にも関わらず、現代的でモダンに感じられるのは、私たちが美しいと思う心と、昔の人の美しいと思う心に共通する感性があるからかもしれません。

ICCAのアンティーク家具は古家具をそのまま出すのではなく、一つ一つその特長を活かしながら、色味や使い勝手など現代の暮らしに合うように少しだけ手を加えています。

そんなICCAのアンティーク家具を使ったインテリアコーディネートを、運営するInstagramやFacebookで公開しています。今回はSNSで公開したコーディネート写真をまとめてご紹介します。

◯ダイニングインテリア

レトロなアンティーク家具ダイニングインテリア
SECOND KITCHENとダイニングテーブルと。

レトロなアンティーク家具ダイニングインテリア
小さなパーティ。引き出しにはカトラリーを。

レトロなアンティーク家具ダイニングインテリア
テーブルの後ろに収納力の高い棚、食器もカトラリーもなんでも収納。

 

◯キッチンインテリア

レトロなアンティーク家具のキッチンインテリア
キッチン付近にデスクがあるとなにかと便利。

レトロなアンティーク家具のキッチンインテリア
フライパンを掛けている真鍮の棒は実は古いカーテンレール。

レトロなアンティーク家具キッチンインテリア
アンティークデスクは食器を雑多においても絵になる。

レトロなアンティーク家具キッチンインテリア
アンティークデスクは小ぶりなので狭いキッチンでも比較的置きやすい。

 

◯リビングインテリア

レトロなアンティーク家具リビングインテリア
季節を楽しむコンソールテーブル、リビングのディスプレイエリア。

レトロなアンティーク家具リビングインテリア
リビングにディスプレイ、好きなものに囲まれて。

レトロなアンティーク家具リビングインテリア
リビングでリラックスの時間。

レトロなアンティーク家具リビングインテリア
コーヒーテーブルのあるリビング。

レトロなアンティーク家具リビングインテリア
高さの低いスッキリとしたリビング・インテリア。

レトロなアンティーク家具リビングインテリア
リビングのちょっとした収納場所とディスプレイと。

今後もInstagram/Facebookで写真を公開していく予定ですので、ぜひチェックしてください。

ICCA instagram
https://www.instagram.com/icca_life/

ICCA Facebook
https://www.facebook.com/iccalife/

後世に残したい日本の伝統的な暮らし3

後世に残したい日本の暮らし

3月25日に開催したICCA POP UP STORE特別トークイベント。
料理研究家であり、華道家でもある、そして日本文化の伝道師としてもご高名な松本栄文先生に『後世に残したい日本の伝統的な暮らし』をテーマにお話をしていただきました。

会の雰囲気もお伝え出来るように書き起こしの形式で3回に分けてお届けいたします。

第3回 目次
茶の湯と侘び寂び
日の丸のデザイン
君が代のルーツ
一輪の花を活ける感性をもつこと

関連記事
第1回 後世に残したい日本の暮らし
第2回 後世に残したい日本の暮らし

 

日本の詫び寂び

 

茶の湯と侘び寂び

松本先生「この中に、茶の湯習っている方いますか?」

(数人の方が挙手)

松本先生「茶の湯には侘び寂びという言葉があります。

侘び寂びは原文に戻すと「わびしい、さびしい」。マイナス的な表現なんです。でも私たちは侘び寂びというのをマイナスの表現として捉えていないですよね。

それはなぜか。
この侘び寂びという言葉が生まれたのは応仁の乱。応仁の乱がなければ侘び寂びという言葉は生まれませんでした。

応仁の乱は500年前に起こった何十年もの間続いた内乱です。
なぜ応仁の乱と侘び寂びがつながるか。

応仁の乱までの貴族社会というのはとにかく舶来品を飾って飾って自分の趣味趣向、自分の力を誇示していた、それが貴族社会のステータスだったんです。

なので、昔の茶室というのは、とにかく中国・韓国のものを飾るということをしていました。
それらが応仁の乱でことごとく燃え尽きてしまった。その当時の将軍が足利氏政という方ですが、氏政さんは究極の美術コレクターでした。このコレクターだった氏政さんは、政治にお金を使わずコレクションにお金を使っていた人なんです。この将軍がことごとく自分の貯めたものが燃え、さらにはもう将軍を降りろということになって、最後、銀閣寺を立てて隠居された。

銀閣寺は厳かだと言うけれども、それは表面が老朽化したから。もともとはとても派手な建築物でした。総漆づくりですから。

鹿島神宮ご存知の方いらっしゃいますか?鹿島神宮も黒の社殿で天井は五色の彩色を施した八雲でとても派手な造りになっています。銀閣寺も、もともとはそれと同じだったんです。

金閣寺は勘合貿易で中国の人をもてなすために派手なのが必要だった。中国は金が好きだから金にしてもてなした。

足利氏政の時代はそのような役目がない。それでもあれだけ美術の美眼をもった人が今の銀閣のような朽ちた厳かなものを作るわけがありません。

ここ数年の学者の研究で元の風景がわかってきたわけですけれども、誰ひとりとして当時の状態に戻そうとしない。これには、そこに日本人の侘び寂びというマイナス思考の言葉をプラスにかえた要因があるからなんです。

それはなにか。氏政はあそこの中にある茶室で、当初は昔の将軍時代と同じように、着飾った空間を作りました。でも将軍を降りた瞬間に誰も訪問者が銀閣寺には来なかった。室町亭にいたときには将軍として来客がたくさん来ていましたが、銀閣寺にいった瞬間に誰も来なくなってしまった。

これが何年も続いたのを想像してみて下さい、気が狂いますよ。

人生が天から地に落ちたようなものですからね。

そんななんにもない時に本当になにもない、花もない調度品もないときに、村田珠光という茶人が銀閣寺に訪れてくださった。なにもないときなのに訪れてくれたこと、この時の嬉しさはなんとも表現しがたいほどのものだった、と記録されています。

この時に氏政が気づいたこと。それは、外に一枚ある障子の和紙に、外の一輪の枝が写し照らされた。そうすると水墨画のような絵になりますよね。

その映し出されたものがなんと美しいことか。たった一輪の何もない厳かな空間なのにも関わらず、ここに人が来てくれたことによって、この空間というのが活きるんだという境地にそのときたったわけなんです。

だから侘び寂びというのは、わびしい、さびしい。決して勝つ空間づくりではなく負ける建築物、または負ける空間づくりこそが人が来てはじめて成立する。

西洋は自分の力を見せびらかす、自分を主張する。でも日本建築はなにもない空間の中に一輪の花がある、または何もない空間にその人のためになにかお調度品を整える。

だから茶室の茶花は一日限り、活けたらすぐ翌日ダメになるような花が多いですよね。それは、その人のために活けているからです。これが日本の侘び寂びという境地の価値観なんです。

日本人の侘び寂びの心というのは決して、美化されたものではない。形があるものではないんです。己が感じる世界観の問題。お客さんが来てはじめて成立する空間というものを私たちが感じ取らないといけない。

ものがあふれた現代社会は非常にやりにくい時代でもあります。

だからこそ自分自身がそういった境地の中で何かを体験しないと悟れない境地。だからお茶事って面白いんです。

お茶をやっていると、5歳児でもお茶を習っている子もいる。茶道歴10年20年の人もいます。でも80代70代で一仕事終えてようやく茶の湯でもやろうと思った習いたての1年目2年目のおじいちゃんおばあちゃんのほうが茶の湯って上手なことが多いんです。

形の所作、一連の流れは若い人のほうがずっと博識。でも茶の湯の作法・所作の動き方って、人生を色々経験されたおじいちゃんおばあちゃんの新人にはかなわないくらい表現力がある。

侘び寂びというのは感受性で伝えるものですので、形があるものではない。ぜひともみなさんにはそういった経験を積み重ねて、自分なりの表現を見つけていただきたいと思います。」

 

日の丸というデザイン

松本先生「今日の、この空間、真っ白です。

日本には五色の色というのがあります。白、黒、赤、青、黄、この五色に関してはすべて言葉の意味があります。

白いというのは世界の中で最も恐れ多い、もっとも力強い色です。

白は真っ白、だけど異なる色が一点あってはじめて白という色が存在する。一点でも一色でも異なる色がなければただの空(くう)。

異なる色が存在して初めて白が存在する。自然界において白がどこに存在するかというと、滝や川や海。

“白い”の言葉の語源というのは、著しい(いちじるしい)からはじまります。”著しい”→”いとしろし”→”しろい”、なんです。もっとも強さをもった色なんです。

日本というのはこの無限の可能性を持った中にお天道様がひとつぽんとある。日本の日の丸というのはデザイン上もっとも尊い、もっとも力のある、もっともこれ以上ないデザインだとよく言われているんです。

ただ、戦争時代などで国旗のイメージが悪くなってはいますけれども。もともとはそういう素晴らしい意味のあるデザインなんです。」

 

君が代のルーツ

松本先生「君が代という歌があります。戦争時代に関連して歌う歌わないと色々も揉めますけれども。そもそも君が代の作曲はドイツ人です。本来の楽譜は違います。

歌詞は平安時代に作られたものです。更に言うと、その平安時代にできた歌詞の原型はどこかというと万葉集なんです。

“君が”というのは”愛する人”という意味なんですね。
”愛する人と末永く未来永劫、子々孫々にわたり私たちは共にお互いを知りながら愛し合っていこうね。”

これが君が代の歌詞の現代語訳。

世界の国家の中でこんなことを歌っている国はないですよ。どれだけロマチストなのでしょう(笑)。」

 

一輪の花を活ける感性をもつこと

松本先生「私たちは1000年以上変わることなく、このような文化の中で歩んできています。そして、応仁の乱の後、飾ることだけが美徳ではないと気づいてしまった。

まずは己自身にゆとりを持つこと。ゆとりを持たないと何に価値があるなんてわからないわけです。

ICCAさんもそうですが、ICCAのコンセプトは一輪の花を供えたくなるようなそういうような暮らしを過ごしましょうということを提案するブランドですが、

花を一輪活けたいと思う感性をみなさん自身が持っているかどうかが問題なんです。
当たり前と思うことを当たり前とするのではなく、葉っぱひとつ明日は同じではない。明後日はもっと違う。だから当たり前と思うことを当たり前と思わないことが大切なんです。

それが日本の心を知っていくきっかけになっていくと思いますので今後そういった意味でICCAさんを応援していただければと思います。

それでは今日はこれで終わりにしたいと思います。」

 

おわりに

松本先生の講演は以上になります。
この後、このトークイベントに来場してくださった武楽座 創始家元の源光士郎さんに「高砂」の舞を披露して頂き、ICCAの発展を祈願していただきました。

武楽座 創始家元源光士郎

武楽座について

代表挨拶 源光士郎

 

松本先生、源光士郎さん、ご来場いただいた皆様本当にありがとうございました。

 

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第1回 後世に残したい日本の暮らし
第2回 後世に残したい日本の暮らし

送料の一部が改定されます

 

平素よりICCAをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

この度、商品をお届けする際の送料の一部を改定させていただくことになりました。

つきましては、お客さまには大変ご不便をお掛けしますが、以下の通り改定させていただきます。

 

【日本郵便・ゆうパック】の送料改定

ICCA送料サイズ【1〜11】

【4月12日】以降発送の商品

 

実際の配送料金に関しましては、料金表をご確認ください。

また改定された配送料金に関して、ご不明点がございましたら、お問い合わせフォームより、お問い合わせください。

何卒ご理解賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

ICCA 株式会社

配送・送料について

お問い合わせ

新商品を追加しました 04/11

日本のアンティークの黒いアイアンスツール

 

新商品を10点追加致しました。

 

ポップアップストアにて一足早いお披露目となりましたが、オンラインショップでも掲載致します。

和洋折衷のアンティーク家具をお楽しみ下さい。

 

近日中に、オリジナル照明や雑貨も掲載致しますので、どうぞご期待ください。

 

ICCA  Online Shop

新商品を追加しました 04/11

後世に残したい日本の伝統的な暮らし2

松本栄文日本の伝統的な暮らし

3月25日に開催したICCA POP UP STORE特別トークイベント。
料理研究家であり、華道家でもある、そして日本文化の伝道師としてもご高名な松本栄文先生に『後世に残したい日本の伝統的な暮らし』をテーマにお話をしていただきました。

会の雰囲気もお伝え出来るように書き起こしの形式で3回に分けてお届けいたします。

第2回 目次
日本人の美意識と十二単
日本の伝統的な人形と医学
古くから伝わる花粉症予防
七草粥の正しい作り方

関連記事
第1回 後世に残したい日本の暮らし
第3回 後世に残したい日本の暮らし

 

日本の伝統的な暮らし

 

日本人の美意識と十二単

松本先生「十二単(じゅうにひとえ)というのは、12枚衣を羽織るから十二単ではありません。十二分に衣類を重ねるというのが十二単。

当時の日本の染色技術ではグラデーションを作るのが難しかった時代です。日本人の美意識の考え方でいくと、自然界の草花の模様を着こなすというのが最大のオシャレと考えていました。

たとえば十二単で言うと、外側を緑色の羽織を着るとすると、その内側はちょっと黄緑色、その内側はちょっとピンク色、で一番奥にはちょっと赤みの強い色にする、そうすると何に見えるかというと、菖蒲の葉になってくる。

菖蒲の葉は上の方は緑が濃くてだんだん色が薄くなり根の方になると赤みがかってくる。これを着こなすことに美的をもった。かつ菖蒲は香りがあるから厄除けという意味合いもありました。」

 

日本の伝統的な人形と医学

松本先生「以前、人形職人とお話ししたことがありまして。現代の人はお雛様もかざらない、端午の節句の鎧甲冑も飾らない、酷いのは長女に買ってあげたものを次女にも使いまわしをすると。こんなことやっていたらお人形屋さん儲からないでしょと言ったら、儲からないと。日本の伝統的な人形は医学が発展すると売れなくなるらしいんです。

だって七五三。今となれば女の子が3歳を越すのは当たり前、でも昔は3歳をこせなかった。男の子、5歳を迎えるのは当たり前、昔は5歳までいくのは大変でした。

私は、子供の頃、ちょっと世間と違う七五三の形なのかもしれませんが、私が生まれて70日目くらいのときに祖父が七五三のときに着る小さい装束の羽織をプレゼントしてくれました。なぜかというと、昔は5歳まで育つのが本当に難しい時代だったからこそ、この子が健康に5歳になったとき、袖を通してもらえる服を先にプレゼントしてしまう。これを着ることを着袴(ちゃっこ)の儀といいます。

装束を着て、碁盤の上に立ってぴょんと飛び降りることを深曽木(ふかそぎ)の儀と言います。たまに天皇家の皇族の方々の儀式を見る機会があるかもしれませんが、これは皇室だけの儀式ではなく、昔は神道に関わる人達は皆やっていました。皇室、貴族・武家だけでもない。というぐらい当たり前に生まれて育つというのがない時代だった

現代は幸せすぎる暮らしですが、日本は昔はとてもまずしかったので必死に生き抜いていたんです。」

 

古くから伝わる花粉症予防

松本先生「現代の人は花粉症の人多いと思います。
最近、花粉症で土筆(つくし)をひろった人いますか?

土筆は袴をとって佃煮にしたりしますでしょ?あれ花粉症対策にいいんですよ。
現代人は土筆食べないでしょ。だから花粉症がなおらない。

昔からの漢方薬として、土筆をとってそれを袴とって乾燥させる。かりかりになったら粉にして、それをお湯に小さじ一杯くらい入れて飲むというのが昔からの花粉症予防になります。昔から東洋医学の中にある方法です。

日常の当たり前にあるものから私たちはヒントを得て暮らしていました。今はマスクがあるからそれで予防しようと。当たり前の暮らしだったものが当たり前ではなくなってきていますね。」

 

七草粥の正しい作り方

松本先生「七草粥の七草、最近スーパーでよく見かけるようになりました。5〜10年前はあんなに陳列されていなかったですよね?

なぜ七草粥を食べるのかご存知の方いらっしゃいますか?

七草粥を作る時に昔は、七草囃子(ななくさばやし)というお囃子(はやし)をふかしながらお粥をつくっていました。七草というのはまな板の上にすりこぎの棒でいいので棒をもってきて、七草を”七草なずな唐土の鳥が、日本の国にわたらす前に、すとととん、すとととん”と言ってお囃子をやるんです。

この”七草なずな唐土の鳥は”というのは唐の国の鳥、つまり中国からくる鳥、なにかというとインフルエンザのことです。

お正月明けの1月2月、季節がかわるこの時にインフルエンザがすごく流行りますよね。冬場はビタミンA、カロチン、ビタミンBの摂取量が落ちやすい、だから体の生理機能が停滞しているからこそ七草の若葉の生命力、ビタミンを体内に入れることによって保つ、復活させる、それでインフルエンザ予防に努める。これが七草の由来です。だから七草粥は下茹でなんかしたらビタミンはこわれてしまう。とんとん叩いたものを、茹でたお粥に入れて予熱で火を加えていく。これが正しい七草粥の作り方です。」

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