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アンティークの魅力を表す言葉

日本のアンティークと一輪の花

 

古いものには、ときに言葉には言い表せない佇まいがあります。

アンティーク家具屋としては、古いものの質感や風合いをその魅力をしっかりと言葉でお伝えしたいと思っているのですが、これがなかなか難しい。

古いものには、持っている質感や佇まいを、感覚的に「なんだか良い」と感じさせる雰囲気というか、説明不能な美があると感じています。

その説明できない、何とも言えない雰囲気こそが、アンティークの魅力そのものなのかもしれません。しかし、オンラインショップ専門のお店としては、そういうわけにはいきません。そこで、古いものの魅力を伝える言葉について調べてみました。

 

古いものへの愛を表す世界の言葉

 

現代に生きる私たちだけでなく、昔から古いものを愛する人達が少なからずいたようです。その証拠に、世界には「古いものが持つ魅力」を表す言葉が残っていました。

ラテン語には「パティーナ patina」という言葉があります。

銅が酸化して生じる「緑青(ろくしょう)」という意味から派生して、「革や木材のツヤ、深い色」という経年変化の面白さを指すようです。

 

フランス語から派生した「シャビーシック shabby chic」という言葉。

「朽ちて古ぼけているが、それがむしろ良い」というニュアンスが含まれています。鉄の錆びやペンキが剥がれている雰囲気に、矛盾しつつも美しいと感じる不思議な心境を表現しているように思います。

 

日本語にも、そんな言葉がいくつかあります。

世界的にも有名な言葉「侘び寂び・ワビサビ」。

かの千利休が提唱した、「不完全なもの、壊れゆくものの儚さと美しさ」を思う心を表現した言葉です。当時の日本人にとって新しくもあり、深く納得できる考えだったのでしょう。

民衆の生活では、欠けた器を直して使い続けたり、古い家具や建具を再利用することで、ゴミがほとんど出なかったと言いますから、「侘び寂び」の心はしっかりと人々に根付いていたのだと思います。

ニュアンスが違っていても、それぞれ「ものを大事に使い、長い時間を共に過ごす」ことの喜びを表していることに変わりはありません。その結果生じる劣化を楽しむ心はどんな国や時代にも、共通した美意識なんですね。

 

ICCAで扱うアンティークも廃棄されずに大切にされて、現代に残ったものばかり。日常的に使う上で問題になるものは修復していますが、細かな傷や欠け、ムラのある色合いは長い時間を表すものとして、残すようにしています。

 

そんな経年変化の様子を楽しんでいただければ幸いです。

もちろんご家庭で使うものですので、状態が気になる方もいらっしゃると思います。その場合は、お気軽にお問い合わせください。

 

ICCA(イッカ)

http://icca-life.com

02.21.2018

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