制作の舞台裏

ICCA 3rd Anniversary

台形の飾り棚

沢山の方々に支えられ、お店をリリースしてから今日で3年を迎えることができました。
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ICCAを応援してくださっている皆様、いつも本当にありがとうございます。
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今日はICCAと”共感”をもってつながる同朋の方に向けて「なぜこのブランドをはじめたのか」というところについてお話いたします。
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少し長くなりますので興味がある方だけ、読んでいただけると幸いです。
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ICCAというお店を営むことは、私自身のテーマと向き合う手段のひとつです。
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そのテーマは何かというと”家族”。
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“家族”をテーマにして仕事をしています。
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きっかけは20代の頃、きっと誰にでもあるような、でも自分にとってはショッキングな挫折経験から。
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どん底だったつらい時期に、条件無しで自分自身の存在を受け入れてくれる
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家族という居場所があったからこそ、新たな一歩を踏み出すことができました。
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そのとき、心の真ん中にある居場所や、つながりが安定していると、
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人はたくましく、やさしく生きていけるということを身を以て知りました。
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以来、家族といった「大切な人とのつながりがより豊かになる」、そんな取り組みをしていこうと決めました。
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「アンティークの和家具」を最初の取り組みとして選んだのは、
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住空間を整えることはそこで暮らす人達に大きな影響を与えるから。
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そして、長い歴史の中で培い伝承されてきた日本の文化やデザインに私自身が魅了されたためです。
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「家族(大切な人とのつながり)」をテーマに、日本のデザイン/文化を探求・再構築し、和家具として表現する。
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これが今ICCAが取り組んでいることです。
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幸い、私とアートディレクターの2人ではじめたこのお店も、
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プロフェッショナルな技術をもつ職人たちが加わり、
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一層やりたいことを追求できるチームになりつつあります。
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私たちは沢山の家具を生み出すことをミッションとしていません。
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一つ一つ家具と向き合い、美しさや使い勝手、その家具が生み出す人の動きを考えながら、
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作品のように丹念に仕上げています。
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なので敬意を込めて、それぞれユニークな家具の名付けをしています。
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これからも真摯にものづくりに向き合ってまいりたいと思っております。
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まだまだ始まったばかりのICCAの旅ですが、
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ぜひこれからも暖かく見守っていただけると幸いです。