Φ61.5cm x H24.5cm
様々な曲線が有機的に調和した丸テーブル。
このサイズ感の丸テーブル自体、アンティーク和家具として極めて珍しい逸品ですが、加えてこのねじれた天板が唯一無二の家具に昇華させています。
ここまで天板が揺れていると直しようがない、むしろ、直す必要がない。
経年によって織りなす自然な変化には、あらゆる手ほどきが蛇足になってしまうという確信がありました。
美しく完成している。そう感じた作品です。
もちろん機能性を担保するための最低限のリペアと補強はしていますが、表面的な部分はあえてそのまま活かしました。
天面はねじれはあるものの、コーヒーカップを置くなどの日常使いをする上では、特に煩わしさはありません。
ソファサイドのコーヒーテーブルとして、絶妙なサイズ感。
コンパクトですので圧迫感もなく、それでいて確かに存在感がある頼もしい家具です。
天板はベニヤ素材。ベニヤといえど現代のものとは一線を画します。
薄くスライスした板をミルフィーユ状に重ねて動きを最小限に抑えるために開発されたベニヤ板は、大正期頃においては最先端の技術として採用されています。当時のベニヤは良質な素材をあえて薄くスライスしてベニヤ板にしているため、素材自体が非常に良質です。
そのため、上質な家具ほど、このベニヤが採用されているケースが多く見かけられます。
当社の職人が丁寧に修繕し、次世代へつなぐ家具へと蘇らせました。
- 状態の良いアンティークですが、詳細画像以外にも小さな小傷や、多少の歪みがございます。
- 素材
- 本体:桜材
- 仕上げ
- 無塗装
- 状態
- 良好