W93.5cm x D29.5cm x H97cm
大正期に製作された上質な引き出し棚を、ICCAの手により構造・意匠の両面から整えた一台です。
本体フレームには最高級の栗材が用いられ、枠まわりには当時特有の繊細な面取り装飾が巡ります。
この意匠を寸分違わず連続させるため、伝統的な「剣留(けんどめ)」による高度な留め加工が施されており、木工精度の高さを物語っています。
下段の引き出しには、意匠面の統一を図るため神代欅(じんだいけやき)の前板を新たに設え、上質な本体材との調和を持たせています。
また、袴・支輪(しりん)には古材を適所に活用し、デザイン全体をゼロベースで再検討。不要な要素はそぎ落とし、必要な部分には繊細に手を加えることで、均整のとれた佇まいに仕上げました。
内部には新たに棚板を追加し、構造的な安定と実用性を両立。コンパクトな寸法ながら、素材・技法・意匠の三位一体による密度の高い存在感を放ちます。
大正期木工の美点を尊重しつつ、現代の暮らしに適合するよう再構築した、特別な一品です。
当社の職人が丁寧に修繕し、次世代へ繋ぐ家具として蘇らせました。
- 状態の良いアンティークですが、詳細画像以外にも小さな小傷や、多少の歪みがございます。
- 素材
- 本体:栗材
- 仕上げ
- 無塗装
- 状態
- 良好