DIARY / 制作の舞台裏 / 和のデザイン / 家族

植物にまつわる不思議な話

ICCAの日本のアンティークの一輪挿しのボトルに活けたドクダミの葉

 

植物にまつわる不思議な話。

数年前に小さなゴムの木の苗を買いました。

それからというもの、土を変え鉢を変え、あっという間に三倍ほどの大きさに。特に暖かくなってからは、朝起きて様子を見る度に新しい芽が出ており、植物の成長の早さを実感しています。

実は以前知人に預けていた時期があったのですが、その期間で葉が丸まり、水々しさがなくなってしまいました。彼は適度に水をあげ、毎日可愛がってくれていたものの、以前のような元気がないように見えました…。

それを引き取って自宅に帰すと、また元のように元気に開き始めるので、拍子抜けしてしまいました。

また別の知人から聞いた話では、滅多に会わない人が部屋に訪れると、観葉植物が一斉に萎れてしまう、とのこと。同じように、その人がいなくなれば元に戻るのだとか。

環境が変わったから、と言っても気候が変わるほどの変化ではありませんし、後者の例では同じ場所で起こっていること。なんとも不思議な話です。

これは一つの仮定ですが、植物には独自のセキュリティシステムが働いているのかもしれません。

人間には些細なものでも、場の状況や空気の変化を敏感に察知して、自己を守ろうとする行動なのか。もしくは、突発的に反応してしまうだけなのか。

いずれにせよ、移動せず言葉を発することのない植物が、見慣れないものへの反応を示すのは面白いものです。

植物はたくましいようでいて、私と同じで人見知りなのかもしれません。

 

ICCA Japanese Antique
http://icca-life.com/