戸津さんの代表作と言えば、白い“粉引”の器。
温かみのある風合いの白が印象的で、どんな料理も受け入れてくれる懐の深さがあります。柔らかく素朴でありながら、無駄のないモダンな造形。なにより日常で使う場面を考え抜かれたディティールに、戸津さん自身のものづくりへの姿勢が現れた作品です。
それに対して、戸津さんにとっても新しい試みである“黒釉”の器。
シャープでモダンな雰囲気の黒ですが、底光りする鉱物のように複雑な質感があります。粉引と同じデザインでもまったく違った表情。並べてみるとその対照がお互いの美しさを引き立てあう、そんなバランスが取れているように感じます。
白と黒の作品は、3商品でのご用意がございます。
好みの問題もありますが、仕上げ違いで揃えるのもおすすめです。単なる色違いでなく、風合いの違いを感じながら、毎日の食事をお楽しみください。
今回、ICCAにとって初めてのオリジナル商品、コーヒーカップと湯呑みも制作して頂きました。形状から大きさ、削りの幅まで戸津さんと相談しながら作り上げた商品です。自宅用に作ってもらわなかったのが悔やまれるほど、優しく繊細に仕上がっています。
ICCAの思いを、器という形で表現した商品です。
ぜひお手に取っていただけると幸いです。